芸能界からの引退を発表したタレント島田紳助さん。年収は全盛期で5億円以上とも言われた。その一方で、投資家として株式投資に熱をあげたものの、限界を感じて株長者はあきらめた過去がある。だが、不動産投資に転向してからは大成功し、現在ではその資産総額は40億円とも言われる。その投資哲学を見ていく。
NTT株では負け?
不動産長者、実業家として語られることが多い島田紳助さん。バブル時代はご多分に漏れず株式投資に熱中していたという。当時を知る関西の放送作家は次のように語った。
「NTTの株で損をしたという話は芸人の間で話が出ていたことがありましたね。常にバッグの中には仕事の手帳の他に、投資の手帳が入っていたらしいです。紳助さんに株のことを相談する芸人もいたそうです」
投資の戦果を手帳につけるほど株にハマっていたことがわかる。当時は20歳代と若いながら漫才ブームで超売れっ子。忙しい合間を縫って資産を運用していたのか。
NTT株は87年2月12日に上場初値186万円を付けて、同4月には318万円まで上昇した。思えば日本の株式市場が最も良かった時代だ。だれもが儲かりそうなNTT株だが、すべての参加者が儲かるわけではない。NTT株であっても、損をする人もいた。