「サトウの切り餅」の切り込みが特許権を侵害したとして、業界2位の越後製菓(新潟県)がサトウ食品工業(同)を相手に、製造差し止めと14億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が7日、知財高裁であり、特許権侵害を認める判断を下した。
具体的な製造差し止め事項や賠償額は今後審理されることになる。一審は越後製菓側の請求を棄却していた。
越後製菓はすでに、側面に切り込みを入れた餅について特許を取得。「生一番」という同社のロングセラー商品になっている。
サトウは、側面にだけでなく上下にも切り込みを入れた商品を発売していた。同社は「控訴人の特許を侵害するものではない」として、今後も争う構えを見せた。