あの日に戻って
多くの少年たちの夢が詰まったコクピット
そのころ日本中の多くの少年たちがロータスに夢中になった。魅力はやはり『柔よく剛を制す』。小兵のロータスが、フェラーリなどパワーが大きく馬力のある車に乗るライバルたちをコーナリングと、テクニックを駆使してなぎ倒していくというところにあった。
まさに日本人のメンタリティーと相まって、現在でも多くの車好きを引き付けてやまない。
富裕層にはセカンドカーとして大人気
人気モデル、ロータス・エリーゼS(479万円)
オートマティックもなく、純粋に走りを楽しむ、という目的にこれ以上あった車は他にない。本当に車が好きな富裕層が、趣味として運転するセカンドカーとして購入する場合が多いという。
普段仕事では送り迎えをしてもらい自分で車を運転することがほとんどない経営者たち、または自分で運転する場合でもロータスのように公道を走りこんでいる、という意識は薄いだろう。しかし、やはり週末のオフタイムに自分を思いっきり解放するならロータスが一番だ。
F1王者5人を輩出の名門
ハンドル中央にはおなじみの蓮のマークが
その後、ロータスはF1でも名門として綺羅星のごとく輝きを放ってきた。現在チームは消滅しているが、F1では古豪として70年代までに5人のワールドチャンピオンを輩出。80年代以降は王者こそ出していないものの、アイルトン・セナ、ナイジェル・マンセル、ネルソン・ピケ、ミカ・ハッキネンら以降世界王者となるドライバーがこのチームの門を一度叩いている。また、初の日本人F1ドライバー・中嶋悟も所属するなど、日本との縁も深い。
スーパーカー、F1の2つのブーム。これらが果たした役割も大きいのか、ロータスは日本ではかなり人気が高い。それがリセール市場の強さにもつながっている。
リセールバリューはかなり高い
ロータスは年代を経ても愛され続けている