中東屈指の大富豪アル・ワリード王子(56)が、若いモデルが王子から性的暴行を受けたとして訴えを起こされた件で、スペインの裁判所は再審を決定したことが14日わかった。王子の投資会社キングダム・ホールディングスは「このような事実はまったくなかった」と正式コメントを発表した。
アル・ワリード王子は、資産196億ドルでフォーブスの長者番付で26位にランクされる。米ワシントン・ポストによると、2008年に地中海のイビサ島を、ヨット上で航海中、王子は若いモデルに性的暴行を働いたのだという。そしてモデルが裁判所に訴えを起こしたものの、証拠が不十分である、との判断が下されていた。
原告女性は昨年から、上級組織に控訴を行い、それが認められた形となった。
女性側の代理人は「無実を証明したいのなら、警察にDNAのサンプルを提供するなどの協力をするべきだ」などと述べているという。
アル・ワリード王子(左)