議論を呼んでいる「広報よこはま」の放射線特集号について、武田邦彦・中部大教授が「横浜市民をナメすぎている」と、ブログで怒りをあらわにした。
問題となっているのは横浜市が発行の広報誌「広報よこはま」。学校給食に福島県産のビーフを使用するなど杜撰な対応で、市民から怒りの声が多くあがっていたが、不安を鎮めようという目的で配布された。
ただ、この内容を巡って、さらに市民は怒りを増幅させる結果になっているようなのだ。
武田教授は、広報よこはまについて、年間被ばく限度を1年間1ミリシーベルトを明記しているカ所と、限度を5ミリとしているカ所を発見し、「よほど横浜市民はバカにされたものです」と指摘している。
また、食品の暫定基準値を守れば安心、ということを示すために食品に含まれる暫定基準値を合計しても1年間に5ミリシーベルトにならないと強調している。ただし、セシウムのみで上限を5ミリとしているが、放射性物質は他にもある点で矛盾している。
さらに、空気中、地表にも放射性物質はあり、子供は吸い込むことになるが、それも含めて年間20ミリまでは問題がないとしている。
こうした言い方に、武田氏は「どうして横浜市が勝手に1ミリを20ミリまであげることができるのでしょうか?」と問題視している。
この特別号に掛かった費用は1178万3000円(井上さくら横浜市議の調べ)。横浜市民はもっともっと怒ってもいい。