中国株式市場が好調なかぎりは大富豪も増える
胡潤研究所のランキングでは、昨年トップだった大手飲料メーカー・ワハハ集団会長の宗慶後(そう けいご)氏が資産総額680億元(約8177億円)で第2位、検索サイト運営会社・百度の李彦宏(ロビン・リー)CEOが資産総額560億元(約6734億円)で第3位に続いた。
資産総額が10億ドルを超える富豪は146人に達し、昨年より18人増加。世界的に不況でも、中国の富豪は増え続けていることについて、研究所を主宰するフージワーフ氏は「中国の株式市場が好調なことが大きな助けになっている」と話す。実際、上位にランクインした企業は皆、株価が大幅に値上がりし、新たにランクインした160人のうち106人が、新規上場企業だった。ちなみに梁氏も、三一集団の58%の株式を所有している。
こうした背景から、中国の富豪は浮き沈みが激しいということもまた事実だ。昨年、フージワーフのランキングで2位だった製薬会社・海普瑞の李氏とその一族は、資産総額190億元(約2284億円)減らして37位にランクダウン。また、昨年3位だった古紙回収業・ナイトドラゴンの張茵(ちょういん)氏も、資産総額を100億元(約1200億円)減らして24位に留まった。