東電福島第一原発の事故で、3月15日に2号機で格納容器が損傷して大量に放出された放射性物質が、その日のうちに長野市の上空に到達し土壌に移行したことが、わかった。
信濃毎日新聞の報道によると、信州大教育学部の村松久和教授(核・放射化学)の観測、分析で分かったもの。
1号機で水素爆発が起きた3月12日から大気の観測をスタートし、14日は3号機に水素爆発があったが不検出。15日になって初めて放射性ヨウ素を1立方メートル当たり16ミリベクレル検出したという。また、同日の雨の中にも、放射性ヨウ素は検出されたという。
風向きや天候などのコンディションも関係しているとは思われるが、すでにその日のうちに300キロ以上離れた長野県にまで到達する可能性が十分あることを示したデータだ。