国立歴史民俗博物館(千葉県)の研究グループによると、卑弥呼の墓との説がある奈良県桜井市の前方後円墳、箸墓古墳の築造時期が卑弥呼が死亡した時期と一致することがわかった。
考古学では一般的な放射性炭素(C14)年代測定法で土器などから算出したもので、箸墓古墳の築造年代は240~260年だった。これは「魏志倭人伝」に記載された卑弥呼の死亡年、247年頃と一致する。
測定法の精度を疑問視する学者もいるが、この調査が邪馬台国論争に影響を与えることは必至とみられている。国立歴史民俗博物館の調査結果は、31日に開催される日本考古学協会総会で発表される。