スズキがVWに意見書を送付

 スズキは、資本・業務提携している独フォルクスワーゲン(VW)に対して、提携合意に違反しているとする意見書を22日送付した。

 VWは、フィアットが生産するディーゼルエンジンをスズキが購入することに関連して、スズキが包括契約違反であると指摘し、一定の是正期間を通告してきた。これについて、鈴木修社長兼会長名で、マルティン・ヴィンターコルン会長あてに送付した。公表された反論の一部は次のとおり。

 両社は昨年、VW製エンジンを用いる条件について協議したが、スズキの要件が満たされなかったという。それで、今年1月にVW製エンジンを使用しないことを告げ、双方で合意したという。また、VW側は書面での通知を要求してきたために、スズキ側は書面で通知したという。

 鈴木修会長兼社長は「9月11日にVWは、当社に対して契約違反の通告書を送付し、その事実を公表しました。これも、私共には新たな「足かせ」となりました。スズキは、契約違反を一切犯しておりません。VWの通告と公表は、必死に新商品を開発しようとしている私共の努力を妨げるものであり、またスズキの名誉を著しく傷つけるものです」などとコメントしている。


鈴木修会長兼社長

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