ウォール街の売れっ子最高リスク管理責任者(CRO)のタチアナ・セガール氏(Tatiana Segal)が、大手ヘッジファンドのスカイブリッジキャピタル(運用資産80億ドル)に移籍したことが26日わかった。
一説には、女優デミ・ムーアさん主演の映画「マージンコール」のモデルの一人となったとも言われるのがセガール氏。この映画は、CROが主人公として描かれたウォール街を舞台として作品。
CROはチーフ・リスク・オフィサーの略で、98年のLTCM破綻から徐々に存在の必要性を認識されるようになり、08年のリーマンショック以降になってもてはやされるようになった役職。これまで役職として置いておらずに新たに置いた会社もあるという。文字通り、リスク管理責任者であり、経営破たんという最悪の事態を招かないように会社のリスク管理を行うという仕事だ。
セガール氏は、日本でも西武ホールディングス、帝国ホテル、あおぞら銀行なども手掛けたサーベラス・キャピタル・マネジメントで約3年間CROを務めていた。
リンクトインによると、コロンビア大学を卒業、ブラックロック、ゴールドマンサックス、野村証券、シティグループなどに在籍。スカイブリッジでは、マネージングディレクターとしてリスク管理などを担当する。
タチアナ・セガール氏(リンクトインより)