米コンピュータ大手ヒューレット・パッカード(HP)は、オラクルの買収標的になることを恐れて、アドバイザーにゴールドマン・サックス・グループを起用したことが、NYタイムズの報道でわかった。
同社の株価がここ1年で約5割も下落しており、1株23.19ドル。オラクルはまだ、買収提案などの攻撃を仕掛けるのかどうかわからないが、万が一の場合も考えて、臨時取締役会でゴールドマンを起用して来るべき時に備えようというものだ。もちろん、メグ・ホイットマン新CEOには株価を上げる会社運営も求められる。
結局、この日の取締役会で正式に解任されたCEOのアポテカー氏が就任からわずか1年も立たずに、3度の業績下方修正を行ったことが、その原因だとも言える。
アクティビストとしての活動は見られないが、ポールソン&カンパニーも今年に入ってからHP株を2500万株分購入している。