賞金王・片山晋呉が教える「わが子を石川遼に育てる方法」

高校生でプロになるのは正しいのか?

 片山晋呉選手が今年のマスターズトーナメントで活躍する中で、自分以上に脚光を浴びるゴルファーがいた。それがまだ17歳の少年、石川遼選手だった。華のある独特の雰囲気は、努力では得ることのできない天性の物を感じさせる。「お父さんに聞いた『息子にしたい有名人』」ランキング(オリコン調べ)でイチロー選手に次いで2位に入っているほどの人気ぶりだ。自分の子供がこうだったら、と思う親は多い。

 では、片山選手は石川選手の今の活躍をどう考えているのだろうか?

 「高校生でプロになったのにすでに活躍している。僕が彼のマネージャーだとしたら、高校生のうちはプロにはさせなかったと思います。今から振り返ると中学、高校の頃は楽しい時間だったと思います。ゴルフを長く続けていく上では、そうしたことも大切だと思います」

 もちろん人気だけではない。15歳で出場したプロのツアーで優勝、16歳でツアープロに、そして17歳で賞金1億円突破。すべてが史上最年少という破格のスケールを持った選手だ。それでも、片山選手は懐疑的でもある。二度と帰らない子供の時間を賭けるに値するかどうか。親がしっかりと見極めてやらなければならないということか。


石川遼選手

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