賞金王・片山晋呉が教える「わが子を石川遼に育てる方法」

石川家と片山家に見習うところ

 石川選手が高校生でプロとなっているが、低年齢化は世界的な流れでもある。女子では特に海外で若い選手が活躍する傾向が強い。また最近は日本でも、宮里藍選手、横峯さくら選手。さらには今年デビューした「キンクミ」こと、金田久美子選手は世界ジュニアの史上最年少王者でもある。

 片山選手自身は、実家がゴルフ場を経営しているために、自然とゴルフに触れる機会に恵まれた。しかし、そうでなければ、子供の頃からゴルフをさせるべきなのか?

 「女子は活躍の年齢が早くなっています。それは特にクラブの性能が良くなっていることもあります。ただし、1歳くらいでやらせる親もいますが、早すぎるし、せめて5、6歳くらい、あるいは10歳手前くらいで興味を持って自分がゴルフをしたいという気持ちがあることが大事ですね」

 ちなみに石川選手が初めてゴルフをしたのが6歳時。父親に連れられていったのがきっかけ。そこから強制されることもなく、自らのめり込んでいったのだという。

 「僕は中学生になって、日本のジュニアに出るようになりました。(周りを見ていて)そこでスコアが悪いと怒る親がいるんですけど、怒る親の子はたとえ上手でも、その後ゴルフが嫌いになった人が多いですね。僕は両親にゴルフを練習しろと言われたことはないです。だから僕はゴルフ以上に楽しいと思うものが見つからないくらいに楽しいですよ。これから子供さんにゴルフをさせるなら、自分からやりたいと思わせる環境を作ってあげることが大事ですね」

 あなたは、子供のスコアが悪いとむやみに怒鳴ったりしていないだろうか。親は怒ってはいけない。要はそれだけなのだ。

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