米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)の新最高経営責任者(CEO)に就任したメグ・ホイットマン氏の基本給が年1ドルであることが、米証券取引委員会(SEC)への提出書類で30日わかった。
AP通信によると、シリコンバレーでは「年間基本給1円」の例は多く見受けられるようになっており、ホイットマンCEOは、8年でHP株190万株を購入するストックオプションを付与されている。また、成果給として最大で600万ドルのボーナスを設定されているという。
基本給1円はアップルのスティーブ・ジョブズ前CEO、グーグルのラリー・ページCEOらも行ってきた。
HPは昨夏にセクハラ騒動などで退任したマーク・ハード氏には退職金1220万ドルの現金支給、3000万ドルのオプション行使の権利を与えていた。
また、後任のレオ・アポテカー氏には退職金720万ドル、356万ドルのオプション行使の権利を与えていた。
そのアポテカー氏就任中に、株価は約5割も下落。時価総額ベースでは約380億ドルも減少しており、HPの黒歴史の期間でもある。
ホイットマン新CEOには株価上昇につながる会社経営が求められている。