米カリフォルニア州職員退職年金基金のカルパースが、投資担当者に支給した業績手当が、前年比33%増の450万ドル(約3億5000万円)となったことが9日わかった。全体平均で基本給の41%にあたるという。
米LAタイムズの報道によると、カルパースの11年6月期の運用成績が20%以上と好調なこともあり、ボーナス割合は基本給の73%~14%の範囲で、10万ドル以上のボーナスを手にした従業員も多いという。
アン・スタウスボール最高経営責任者(CEO)は、基本給28万ドルの38%分に相当する、約9万8000ドルを受け取ったという。また、取締役会は、従業員の昇給も承認したという。
カルパースは運用資産2180億ドル超を誇る世界最大規模の年金基金。80年の歴史を持つが、09年度にマイナス23.4%という自己ワーストを出し、運用資産も2000億ドルを割り込んだ。しかし、10年度に11.4%とプラスに転じた。
賞与は3年間の運用成績に基づいて決まることになっている。 ただし、6月30日までの前期と、それ以降ではマーケット環境は激変しており、カルパースもパフォーマンスが落ちているといい、来年はどうか。