賢者はやはり、自分の死後のことも考えていた。米アップルの故スティーブ・ジョブズ氏は、今後4年間分のアップル製品のコンセプトと計画を託していたことが10日、英デイリーメールの報道でわかった。
報道によると、ジョブズはここ1年間はすべて、今後のアップルの将来のためを考えて働くことに専念していたという。それは、自身の死期が近いことを察していたということか。
具体的には、iPhone、iPadなどの製品の設計図やプランが社内に残っているのだという。最新作のiPhone4Sもその一つだろうが、「遺作」は今後も続々と登場することになるのか。
もちろん自社製品のことだけではない。外部には難題が転がっていた。
現在、特許問題で各国で係争中のサムスンに対しては、昨年に韓国の本社を訪れて和解して解決の道筋をつけようとしたことや、本社移転に関して議会の了承を得ることなど、外部との交渉もしっかりと行っていた。
カリスマ亡き後、すぐにアップルの価値は急落しないだろう。
スティーブ・ジョブズ氏