仏高級ブランドのルイ・ヴィトンのデザイナー、マーク・ジェイコブス氏は、パリ・コレ終了後に「ルイ・ヴィトンでなければできないことがたくさんある」と語り、懸案事項であったクリスチャン・ディオールへの移籍を暗に否定した格好だ。
パリ・コレ終了後に英デイリー・テレグラフのインタビューにこたえたもので、ジェイコブス氏は「ルイ・ヴィトンは、自分のやりたい事を受け入れてくれて、よそでは絶対にできないようなことをしてきた」と語った。
また、ヴィトンのデザインチームのメンバーについても「心から誇りに思うし、感謝してもしきれない」と評価した。
クリスチャン・ディオールのデザイン頭であるクリエイティブディレクターが現在でも不在で、親会社のLVMHではジェイコブス氏の移籍、もしくは掛け持ちを模索してきた。ただ、本人は難色を示していたともされ、これで否定の意思を初めて公に表明したことになる。
早ければ、パリ・コレ期間中にも発表かとも言われたが、人事は思った以上に難航しそうだ。
マーク・ジェイコブス氏(パリコレ)