リストラされたオヤジさんが、昼間から公園でブラブラ。家族に言い出せず、毎朝定時に家を出る。ブランコに座ると、隣で同じような境遇のオヤジとさんと目が合う。ドラマでよくありそうな光景だが、子どもの世界にも存在する。
AKB48の市川美織さんが、週刊朝日(10月14日号)のインタビュー「あなたがいてくれたから」の中で自身のリストラ経験を語っている。
市川美織さん
AKBに入る前のこと。当時の事務所に電話で契約更新しない旨を通知され、今まで送り迎えなどをして支えてくれた母には子ども心に言い出すことができなかったのだ。そして、レッスン日に公園通いとなった。
本当のことが言えない日々が2カ月続き、AKB合格というお土産と同時に母に告げたのだった。
子どもの芸能活動とは、母親が送り迎えに始まって、身の回りや精神面のサポートをどれだけしてやれるかにかかっている。オーディションに落ちることなどしょっちゅう。子どもはもちろん親も傷つく。そして父親は、経済面をフォローしてやる。
芸能界の成功とはつらく険しいイバラの道のりで、一家の力なしでは勝ち取ることはできない。親の苦労を子どもは小さいなりに理解し、色々と気を遣っているということだ。
市川さんは、第3回選抜総選挙では初のランクインとなる39位に入った。研究生からチーム4の正規メンバーへの昇格も果たしている。