米ウォール街のデモも10月12日でちょうど25日目となった。大義名分としては、経済格差の是正を要求するためで、標的としてその象徴の一つをウォール街としている。ただし、それが正しいのかどうか、米CNBCがデータを基に調査し、間違っているのではとの疑問を投げかけている。
CNBCは、業界10社の税引き前利益、CEOの報酬、税金などを調査。すると、金融業界は1位ではなく、エネルギー業界が1位だった。次いでテクノロジー業界だった。
昨年2010年の税引き前利益に占めるCEOの給与(ボーナス、ストックオプションなど含め)の割合と最高経営責任者(CEO)の給与額は、次のようになる。
業界 CEO給与割合 CEO給与額
・エネルギー 0.41% 5440万ドル
・テクノロジー 0.24% 3130万ドル
・金融 0.21% 1990万ドル
実はエネルギー業界のCEOが最も稼いでいるということになる。もちろん、調査元がCNBCということを割り引いたとしても、金融業界と2倍の差がある。