大阪・梅田「最後の億ション」が成約ラッシュに沸く

2億円クラスの7割は成約済み


豪華な化粧箱に入ったマンションパンフレット
 モデルルームは3タイプあった。低層階の1ベッドルーム(寝室1、リビング1の68.82平方メートル、5000万円から)と、中層階の1ベッドルーム(寝室1、リビング1の84.27平方メートル、6000万円後半から)、そして、上層階の2ベッド―ルーム(寝室×2 浴室・トイレ×2、リビング1、152.05平方メートル、1億6000万円から)。

 「ご見学の前に、これをはめていただけませんでしょうか」と、宝石の鑑定に使うような白い手袋を渡された。モデルルームの調度品も高級なので、ベタベタ触られては困るらしい。1億6000万円以上の物件はこんな感じだった。

 まず、扉が重厚なため、高齢者には厳しい。玄関を入ると、御影石の廊下がそのまま部屋まで続く。「ホテルライクというのは、よくございますが、うちでは『ホテルそのものに住む』という感じで作らせていただきました」と説明された。

 廊下の突き当たりに19.4畳のリビング。それぞれの部屋に通じるロマネスク調の白い扉(宮殿風)にはピカピカに磨き上げられた真鍮のノブが光っていて、高い天井には間接照明と埋め込み空調。豪華なテーブルなどの調度品もあいまって、確かに高級ホテルだ。


右端が平成25年3月竣工の「グランフロント大阪オーナーズタワー」
 間取りも、寝室と浴室・トイレが2組。2家族が泊れるホテルのスイートといった感じ。「そうなんです! この部屋はリッツ・カールトンのスイートをイメージして作られています」と営業マン。さらに、キッチンは小さく、わずか5畳ほどのスペースで「生活感を出さないためです。周辺に、飲食店はいくらでもありますから」と説明を受けた。

 正式には、1期47戸は11月中旬に販売開始だが、超富裕層リストに直接営業されている。営業マンによると「40階以上、2億円クラスの57戸については、すでに7割については“ご予約”がはいっています」という。富裕層に不景気は関係ない。

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