母親が貯めてくれていた花嫁資金300万円をもとにFX投資をはじめ、含み益は2500万円まで増えたが、最後はほぼ全滅。母に言えない日々が続く中で、ネットショップを開業しお金を取り戻した。現在はパーマネントトラベラー(PT)として、マレーシア、フィリピンなどを拠点に生活している。不定期連載「敏腕美人FXトレーダー」の6回目は、長坂まりこさんを紹介する。
300万円→2500万円→0円
長坂まりこさん
最も利幅を取れる通貨ペアである、ポンド/円で取引。デイトレードで、底で買って天井で売る。感覚的なトレードではあったが、それを繰り返していると300万円でスタートし、含み益は2500万円になっていたという。しかし、2007年後半はサブプライムショックが吹き荒れた。
「お金がみるみるうちに減っていって、そのうち回復するだろうと考えていたのですが、現実を受け止めることができずに、ほぼゼロ円になっていました」
しかし、それだけは失ってはいけないお金だった。「母には絶対に言えませんでした」と長坂さん。親不孝な娘だと自分を責めた。母の苦労を知れば、当然話を切り出すことなどできるわけがなかった。