ロレアル相続人1.7兆円を娘にだけはやりたくない

 化粧品会社ロレアル創業家の現当主リリアンヌ・ベタンクールさん(89)の資産を巡る管理の問題で、フランスの裁判所は20日までに、資産の230億ドル(約1兆7000億円)を犬猿の仲である娘と孫の管理下に置くように命じた。認知症のリリアンヌさんは不仲の娘に財産を管理させず家族間の争いになっていた。リリアンヌさんの代理人は控訴する方針。

 仏ルモンド紙によると、仏の裁判所は、医師などの診察や所見なども参考に、リリアンヌさんの認知症の度合いを判断し、資産は娘の管理下に置くべきだと言い渡した。娘が管理する権利を求めていた。

 リリアンヌさんはロレアル創業家直系の当主で、資産は230億ドル。現在もロレアル取締役にも名を連ね、フランス国内でも五指に入る大富豪。

 しかし、娘との確執は公然のもので、まるでドラマの物語のようにフランス国中を騒がせてきた。

 リリアンヌさんは認知症とされているが、嫌いな娘だけは信用せずに親しい労働大臣のエリック・ブルト氏が管理をしていたことが判明している。リリアンヌさんの課税逃れを手助けしていたのではないか、という疑惑も浮上したほどだ。また、大がかりな政治献金問題として報道されるなど、一時は大スキャンダルに発展したほどだ。

 実際にスイス、セイシェルのアロス島などに数十億円の口座を持っていたことも判明している。とにかく意地でも娘には継がせたくない、という執念なのか。

 リリアンヌさんの代理人は、すぐに控訴する方針を示し「核戦争が起きる」とルモンドにコメントしている。

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