グルーポン創業者アンドリュー・メイソン氏はビリオネア(10億ドル長者)になれない。クーポン共同購入サイト最大手グルーポンが新規株式公開(IPO)に向けて、投資家向けに説明会を行った。ビリオネア誕生かとの期待があったのだが、そうはいかないようだ。
当初は20億ドル規模の資金調達を目指すとも言われていたものの、フタを開けてみれば10億ドル規模の新規上場となりそうだ。
米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、売り出しは3000万株、1株16~18ドル。アンドリュー・メイソン氏は、4700万株を保有。7億5000万ドル~8億4000万ドルになる見込み。
10億ドル長者になるためには、株価が1株あたり22ドルになる必要がある。
米経済誌フォーブスはビリオネアになる可能性を有した「ポテンシャル・フューチャー・メンバーズ」なるリストを作成。そこには、メイソン氏の名前はある。「上場の予定は送れましたが、晩秋にも上場する予定です」と紹介されている。
グルーポンは現状は赤字ではあるが、大量の顧客クレジットカードなどの個人情報を獲得しており、デイリーディールと呼ばれる取引以外にも、スマートフォンを軸としたローカルサービスへの展開も見えており、終わったと早計にはできない。
そうした将来性を織り込めば、上場でいきなりのビリオネア誕生もありうる。
アンドリュー・メイソンCEO