インドの大富豪ムケシュ・アンバニ氏の総工費10億ドル(約770億円)で世界最高額といわれる、ムンバイの大豪邸が昨年すでに竣工しているにもかかわらず、まだ入居していないことが22日わかった。住んでいない理由は意外なところにあった。
総工費10億ドルと世界最高額で、地上27階建て、高さ173メートル。3つのヘリポート、管制塔、6階建ての駐車場。スイミングプール、50人収容の劇場設備も設置され、メイドら600人のスタッフも常駐することになっていた。また、さらに、マグニチュード8クラスの地震にも耐えうるという強度を持つという。
米NYタイムズによると、住んでいない理由は、インド式風水にあった。ヴァーストゥ・シャーストラというもので、インドの寺院などの歴史的建造物はこの考え方が浸透しているという。
アンバニ氏も専門家らを雇って、この大豪邸の建設に、その考え方を入れたと思っていた。しかし、実際は、東側が閉じられていて西側が開かれているといい、これはヴァーストゥの考えとは逆だというのだ。
縁起が悪い? 大豪邸に、アンバニ夫妻、3人の子どもは住んでいない。今のところは近くの高層マンションに暮らしているそうだが、親しい知人は、時々大豪邸でも寝泊りすることはあると告白している。
また、地元紙には、ムンバイでは貧富の差が激しいために、地元の目も今さらながら気にしているのではないか、とも伝えられている。
もしも、このまま住まないということになるのか?
アンバニ氏は2014年には、世界一の大富豪になるとフォーブス誌では予想されている。
ムケシュ・アンバニ氏の大豪邸