読売と自由報道協会の「場外乱闘」は何だったのか

 自由報道協会主催で行われた、小沢一郎・民主党元代表の記者会見で、読売新聞記者と主催者側との間で「ルール違反」を巡る場外乱闘が行われたが、読売のルール違反はもちろんだが、「両者の利権争い」に見え、記者からは「どうでもよすぎる」という声もあがっている。

 20日に行われた小沢氏の会見。政治資金収支報告書の記載について件の読売記者が質問した質問の途中で、小沢氏が否定。記者が言葉を変えて質問するも、否定。言葉を変えて質問するのだが、小沢氏から有効な回答が引き出せない。

 焦る記者は、司会者が制止する指示に従わずに、矢継ぎ早に質問した。まず、自由報道協会のルールは、進行に際しては司会者の指示に従うとある。しかも、一人一問というルールにも触れており、違反は明確だ。

 会見後に激しい場外乱闘が行われた。主催者代表の上杉隆氏と同協会員I氏が、読売T氏に食ってかかる。その模様はニコニコ動画などで30分にも及んで放送された。

 「会見よりもおもしろい」というショーとして楽しむ意見も多かった一方で、「読売はゴミ売り」「この記者は○○だ」などと読売批判が出たり、「正論だが、2人とも言葉がやくざ」と上杉氏とI氏を称したり、「利権争い」「日頃からのうっぷんを読売にぶつけた」「上杉氏は小沢氏の○○」などという声もあった。

 一人一問というのは、経済部、政治部スタイルに多く見られる。読売記者は社会部ということもあり、いつものように追求するスタイルで追加で質問を浴びせたが、自分がネタを持っていないために、無意味な答えしか返ってこない。それでも何か、使えそうなコメントを引き出さなければ、会社に報告できないのだ。

 しかし、追求するのはネタが必要なのだ。読売記者の負けである。

 これまで小沢氏が「わたしのお金」と説明した4億円の出どころは、親から相続した3億円をビッグで運用して、約4億円にした金だという。ただし、裁判はほぼ有罪だろうという報道も見られる。そうした現状で目ぼしい話題もなく、「旬」な話題はない? 会見としては魅力に乏しい人選ではなかっただろうか。

 結局、この件で自由報道協会は、読売のT記者あてに抗議文書をあてる対応を行った。

 ちなみに、筆者は会見に出席していない。それは、出席するに足りないと判断したからだ。しかし、場外乱闘は国民に記者会見の裏側を見せたという意味で、有意義だった。その場に立ち会うことができなかったのは、少しだけ悔しい。

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