大王製紙が井川氏に106億円融資

 大王製紙の創業家・井川意高元会長(47)が多額の資金を子会社から借り受けた問題で、同社は28日、特別調査委員会からの報告を発表し、総額が106億円に上ることがわかった。手口は迂回融資だとしており、一部にはカジノ資金もあった模様だ。

 最終的に確認された元会長への貸付けは、子会社エリエール商工を経由した貸付けるなど、合計26回にわたって振り込まれ、合計金額は106億8000万円になったという。

 このうち、47億5000万円が弁済されている。現時点で当社が貸付残高は59億3000万円となっている。

 また、カジノへの振込額は8億5000万円あったという。具体的な使い道は、井川氏が調査に協力を惜しむなどしたために、突きつめられなかった。刑事告訴の可能性も検討。

 28日付で井川氏の父で元社長の高雄氏を顧問から外し、弟の取締役・高博氏を降格させた。佐光正義社長を3カ月間、50%減額など処分も行う。

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