日本最年少ビリオネアになる方法

6人の楽天時代が成功のカギになった

 田中氏がかつて在籍した楽天の時価総額は現在、1兆円を優に超える規模になっている。しかし、田中氏が在籍していた当時は最年少のメンバーだったそうで、「オフィスにはたったの6人しかいなかった」という。

そして、今ではあまり考えられないだろうが「三木谷(浩史)さんに焼き肉を食べに連れていってもらったりした」ということも当時はあったそうだ。いわゆる町工場レベルの規模から、猛スピードで1兆円規模の会社になる途中を見てきた、あるいは実際に体験できたことは日本国内では希少だろう。

 「僕にとっては、ゼロから(時価総額)1兆円になる企業しか見ていないので、そういう会社の方が普通に思っていた。カリフォルニアには周りにもいっぱいいるけど、日本でそういう経験をさせてもらったことが良かった」

 日本の起業件数は約18万件とも言われるが、その規模まで達する会社はまれ。もしも、楽天と巡り合うことがなければ、今のグリーはなかったのかもしれない。そうした意味においては幸運も持ち合わせていた、と言えるだろう。

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