09年に年間報酬3700億円を達成した米著名ヘッジファンドマネージャーのデビッド・テッパー氏が、ニュージャージー州教職員組合に対して宣戦布告した。ヘッジファンドマネージャーが州教組レベルに意見をするのは異例のこと。
米WSJによると、自身のヘッジファンド運用会社アパルーサマネジメントと、ペナントキャピタルマネジメントが組んで、テッパー氏も住所があるニュージャージー州の教職員組合に対して、このたび制度改革を要望したという。
米国には、子どもは飛び級などの制度はあるものの、米ニュージャージーの教職員においては、人事評価がほぼ年功序列に近いものなのだという。この人事評価制度を、成果に比重を置いたものにするべきだという意見を出したのだ。
子どものより良い教育を実践していくためには、肝心の教諭がそれではどうかと疑問を呈したのだ。
ニュージャージーは、高級避暑地ハンプトンなどもあり、邸宅を持つヘッジファンドマネージャーも多い。州教組レベルに意見をするのは異例であり、今後の成り行きは注目に値しそうだ。
テッパー氏自身は、カーネギーメロン大学のビジネススクールに多額の寄付を行い、自身の名前が冠されテッパースクールオブビジネスとなっているほど。

デビッド・テッパー氏