4分の3の富豪が中国から逃げていく

富豪の海外脱出は国民からは支持されていない

 外国が中国マネーに期待する半面、中国国内ではマネーが国外に流出し、経済が崩壊するのではないかという危機感がある。富豪が逃げていく様を国民はどう見ているのか? 中国・環球網は「6割の富豪が移住を選択している事実にどう向き合うべきか」と題してネット調査を行った。

 それによると、6563人の回答者のうち21%が「政府は海外移民を支持するべき」と答え、79%が「政府は富豪の移民を規制すべき」と答えた。

 「支持すべき」と回答した理由については、「海外での生活はストレスが少なく、自然環境も良ければ、移住したくなるのも当然。自由に選ぶ権利がある」といったものや、「富豪の流出は貧富格差拡大の末、当然の結果。私たちは、富豪の移民を問題にするのではなく、貧富の格差問題について議論すべき」といった意見が見られた。

 一方、「規制すべき」という理由については「改革開放政策の前提は、“富むことができるものから先に富む”だったはず。ところが、富んだ人たちは、財産を分けることもなく、海外に逃げていくとはどういうことか」といったものや、「富豪の多くは、国家の資源を使って豊かになったのだから、我々普通の国民にも分けるべきだ」というものだった。

 いずれにせよ、中国富豪の海外移民の熱はなかなか冷めそうもなさそうだ。

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