カナダ、オーストラリアに続いて、シンガポールでもますます多くの中国人が不動産を買い始めている。今年第3四半期だけで、429件の住宅が中国人によって購入された。これは全体の4850件のうち、8.8%を占める。
また、シンガポール政府は、今年上半期、中国人不動産購入者の数が、初めてインドネシア人を上回り、外国籍では1位になると発表。ちなみに09年までは中国人購入者の数は第3位だった。報道によると、こうした不動産の購入者はいずれも企業の経営者などで、一部の高級マンション購入者の中には、誰もが知る有名な起業家もいたという。
09年以来、シンガポールの不動産市場は上昇を続けていたが、中国人富豪マネーが流れ込んでいることも大きな原因の一つと言える。
実は、シンガポールでは外国人不動産購入者に対して規制が少なく、また、建築中の物件であっても20%の支払いを終えれば、契約を他の人に譲ることもできるなど、利益を得るたに有利な制度になっている。このため中国富豪たちがこぞってシンガポールに投資していると見られている。