グルーポン上場で30歳ビリオネア誕生

 クーポン共同購入サイト最大手グル―ポンが4日ナスダック市場に新規株式上場し、公開初値は40%高い1株28.00ドルをつけた。終値は26.11ドルとなり、創業者アンドリュー・メイソン氏(30)の持ち株資産が約13億ドル(約961億円)となり、ビリオネアが誕生した。

 この日は、高値は公開価格のより50%以上高い31.14ドルまで行く場面もあり人気の高さをうかがわせた。これで時価総額は130億ドル(約1兆3800億円)となり、04年のグーグル以来の大型上場となった。

 同社は公開価格を当初の16~18ドルから20ドルに引き上げ。売却する株数も増やして3500万株とした。売り出しは発行済み株式の5%だったため、需給関係から上昇が見込まれていた。

 ミュージシャンを目指していた創業者が、08年に創業したグルーポン。昨年グーグルから60億ドルで買収の提案を受けたとされるが、時価総額は2倍以上に。自力で上場する道を選んで正解だったのだろう。

 35歳以下では、フェースブックのマークザッカーバーグ氏(135億ドル)、グリーの田中良和氏(22億ドル)らがいる。

 将来性はともかく、現状のバリュエーションからは割高だとの見方もあり、今後は時価総額に見合ったレベルの利益を早急に実現することが急務となる。


アンドリュー・メイソン氏(ツイッターより)

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