写真で届ける世界遺産(ドイツその1、ハンザ都市の面影が残る港町ヴィスマール)

 今回から12回に分けて、ドイツの世界遺産をお届けします。フランスやイタリアの世界遺産と比べると、日本で有名な世界遺産は少なくて、華やかさにかける面もありますが、小粒でもキラリと光る美しい旧市街や古い史跡が数多く世界遺産に指定されていますので、楽しんでいただけると思います。

 14世紀から15世紀にかけて、ハンザ同盟で繁栄した都市、ヴィスマールはバルト海沿岸にあり、ハンブルクから北西に1時間20分の距離にあります。

 ハンブルク中央駅から、シュベリーンまでIC(都市間特急)で50分、普通列車に乗り換えて30分でヴィスマールです。世界遺産に指定されたのは、その旧市街で、北ドイツで最も美しいといわれるマルクト広場があります。

 広さは100メートル四方の正方形で、中央に見えるのは給水塔、給水塔の右側に見える美しい建物は市庁舎です。



 14世紀から15世紀に建造された建物や家屋が多く残りますが、このレンガ造りのごつい建物が「アルター・シュヴェーデ」といって、ヴィスマールでは最も古く、1380年完成の建物です。

 今でもレストランとして使用されていますが、まだ朝早かったので入ることができず、残念でした。



 広場の一角にあるツーリスト・インフォメーションですが、何故か立派な大砲が置いてありました。昔の名残でしょうか。


 マルクト広場から港に向かって歩くと、旧市街の美しい通りや街並みが見えます。


 グオルク教会が見えてきました。ここは第2次世界大戦で破壊された後、修復作業が続けられ、つい最近に再建されました。

 この近くのマリエン教会は1945年の空爆で爆破され、修復されないまま残ってますが、旧東ドイツの各都市には戦争の傷跡が依然として残っています。



 中に入ってみると、典型的なゴシック・レンガ建築で、思いのほか天井が高いのでびっくりします。建物は完成しましたが、礼拝所等の設備はまだ何も設置されていません。


 レンガ色の建物が多い、ヴィスマールの旧港です。訪問したのは9月2日でしたが、ドイツらしからぬ晴天で、ご覧のように青空が広がり、カモメがのんびりとバルト海を見つめていました。


 駅に戻る道には、水路に沿ってニコライ教会がありました。後期ゴシック様式のレンガ造りの教会です。


 身廊の高さ37メートルは、ドイツで4番目に高い身廊を持つ教会だそうです。ニコライ教会も第二次世界大戦で被害を受けましたが、このように威風堂々と再建されました。


 旧市街は、小さくまとまっており10分も歩けば、街のはずれまで行けます。旧東独のハンザ都市は他にもありますが、ヴィスマールは13世紀から14世紀の繁栄の歴史と、第二次世界大戦の傷跡が共存する小さく美しい港町で、ハンブルクからの日帰りの観光にはちょうどいいでしょう。

 ヴィスマールは2002年に、同じくハンザ都市であるシュトラールズントとともに世界遺産に指定されました。

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