ロン・ワイデン米上院議員の長男アダム・ワイデン氏(26)が創立したヘッジファンド運用会社「ADW Capital Partners」の今年ここまでの年率リターンが、90%であることが7日わかった。
米ヘッジファンド業界誌ARや、米証券取引委員会(SEC)のファイルなどによると、ワイデン氏のファンド会社は父のワシントンの自宅の地下室を借りて昨年秋にスタートし、自己資金などを入れて少額からスタートし、現在は運用資金は900万ドルになったという。
ファンドは株式のロング/ショート戦略だが、どちらかと言えば、著名投資家ウォーレン・バフェット氏に近く、永続的なキャッシュを生み続けるが株価が割安な企業の株を保有する戦略だという。尊敬する投資家はアクティビストのカール・アイカーン氏だという。
リンクトインのプロフィールによると、ワイデン氏はペンシルベニア大で経済を学び、コロンビア大ビジネススクールで経営学修士(MBA)取得。在学中に名門ヘッジファンド「DEショー&カンパニー」でインターン、その後は「SMHキャピタル」でアナリストとして働いて、現在に至っている。
ちなみに、DEショーの創業者デビッド・ショー氏は、父であるワイデン議員に献金していたこともある。
「親のスネかじり」と揶揄されることは間違いないだろうが、同業他社が大苦戦する中で、規模はともかく、このリターンは立派の一言だ。

アダム・ワイデン氏と父母(フェースブックより)