米ラスベガスで行われていた、ポーカーの世界選手権「ワールドシリーズ・オブ・ポーカー」の決勝戦が9日終了し、ピウス・ハインツさん(22)が優勝し、賞金870万ドル(約6億7700万円)を獲得した。大会史上最年少の優勝となった。
6865人が出場した大会。決勝9人のテーブルに残っていたハインツさんは7位という位置につけていた。この無名のドイツ人若手プレーヤーが優勝するとは誰も考えていなかったことだろう。
「7位でテーブルに座ったからね。こんなにうまくいくとは思わなかった。火曜日、最初にテーブルについた時は緊張もしていたよ。でも、それを楽しむようにしたんだ。人生で最良の1日になったよ」
ハインツさんはドイツ生まれの22歳、両親は離婚し公務員の母に育てられた。18歳から大学で学びながらプロデビューしたものの、2年で退学しポーカーに専念した。
ただ、これまでには、特筆すべき実績はない。この大会前までの世界ランキングは1162位だった。この優勝は、最高の親孝行になったことだろう。
決勝テーブルで5番目の席に座った、史上最年少21歳で優勝を狙ったアントン・マキウスキーさん(ウクライナ)の優勝はならなかった。
また、2位のマーティン・スタツコフさん(チェコ)は賞金543万ドルを受け取った。

ピウス・ハインツさん(中央)