大麻で10%ダウンも韓国市場に大物IPO

 韓国の大手芸能プロダクション、YGエンターテインメントが23日、コスダック市場に新規株式上場(IPO)を果たす。所属タレント「ビッグバン」のメンバーによる大麻事件で10%公募価格を引き下げている。一方で、期待も大きい「国家産業」でもあり、韓国では最も注目すべき産業でもあり、低迷するコスダック市場の目玉となりそうだ。

 YGは、昨年の売上高は448億ウォン(約30億円)で、来年には1000億ウォン(約69億円)を突破したいとしている。

 ただし、韓国中央日報によると、看板タレントのビッグバンは売上の50%以上を占めているのだという。それが、先日リーダーが大麻所持という事件を日本で起こしてしまった。芸能界の最大のリスク要因だ。1人の力にすべてを頼る危険性がここにある。

 芸能プロの最大のリスクヘッジはタレントの分散だ。同じ芸能プロ最大手SMエンターテイメントは、東方神起、BoAさん、少女時代をはじめとして、ズラリとラインアップを揃えてリスクヘッジができている。そうした意味では、またYGはまだまだ、これからの企業とも言える。

 他には成長著しい女性グループ、2NE1(トゥエニワン)をはじめ、アジア市場へ打って出るなどの展開を考えているという。資金調達は424億ウォン(約30億円)規模。

 コスダック市場も今年は低迷が続いているが、SMエンターテイメントのIPOは大成功しており、YGにも大きな期待がかかる。


2NE1

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