「筋肉番付」「SASUKE」などを手掛けた有名プロデューサー樋口潮氏が経営する制作会社「モンスター・ナイン」(本社・東京麻布台)と関連会社デジタルナインの2社がこのたび、東京地裁に破産申請し破産開始決定を受けた、と東京商工リサーチが発表した。負債はモンスターが18億600万円、デジタルが17億6000万円で合計35億6600万円。
モンスター・ナインは「筋肉番付」「SASUKE」「ZONE」「スポーツマンNo.1決定戦」などを手がけた有名TVプロデューサーの樋口氏が経営するテレビ番組の制作会社。
樋口氏はスポーツバラエティというジャンルを確立した第一人者で、最近はスポーツテーマパーク「お台場マッスルパーク」を、また北海道に「千歳マッスルパーク」をオープンさせ多角化し、2010年3月期は年商約24億円をあげるまでになった。
しかし、多角化が原因で資金繰りが悪化。粉飾決算が表面化するなどのトラブルを抱えていたという。