お礼状はもらった方はうれしいもの。同時に複数受け取った場合に、色々と個性が出るものだ。御厨貴・東京大学先端科学技術研究センター教授が松下政経塾で講演をした際に、塾生からお礼状が来たというが、それがみな同じような文面だったのだという。
日経ビジネスオンラインで御厨氏が池上彰氏との対談で述べている。
御厨氏は「僕は一度だけ、松下政経塾に話をしにいったことがあるんです。すると数日後、話をした塾員全員からお礼状が届いた。「ほう、たいしたものだ」と感心しながら、最初のお礼状を読み、次のお礼状を開いて読み始めると、おや、なんだか読み覚えのある文章が。なんと、最初のお礼状の文章とほとんど同じだったんです。残りのお礼状もみんな同じ(苦笑)」と語っている。
今は、文書はある程度テンプレート化されている。ただし、お礼状くらいは、人間味が出る内容であってほしいと思うもの。みんな同じでは…。