米国人も引っかかるフェースブック株未公開株詐欺

 米証券取引委員会(SEC)は18日、未公開株詐欺で投資会社プラエトリアン・キャピタルの代表者ジョン・マッテラ被告を検察当局に告発し、当局に詐欺罪で起訴された、と発表した。実際には保有していないフェースブック、グルーポンの株式を投資家に売却し、その資金をフェラーリ、高級ヨット、高級ジュエリーの購入などに充てていた。

 フェースブック、グルーポンは需給バランスが悪く、値上がりはほぼ確実視されていたために、値上がり期待という欲につられた投資家が引っかかってしまったようだ。

 英国領バージン諸島に拠点を置くヘッジファンド、プラエトリアン・キャピタル。その代表者ジョン・マッテラ被告は、投資家に売却を呼び掛けて、エスクロー口座を開設し、そこに資金を振り込ませていたそうだ。

 被害総額は発表されていないものの、かなりの額に上ると見られる。以前のように潤沢な資金が集まらず、運用益もあがらなかったのか、これまでのような贅沢な暮しを維持するために使ったようだ。

 マッテラ被告は04年から、就学困難な学生のための生活資金援助を行う財団を立ち上げるなどしている。ただ、その一方で浪費家のようで、高級ヨット、高級車、美術品などを好んでいた。

 特に高級車は好きだったようで、自身のSNSのプロフィール欄には、北米のフェラーリ・オーナーズクラブにも名前を連ねていることを誇らしく書いている。


ジョン・マッテラ被告

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