大王製紙が井川前会長を東京地検に刑事告発

 大王製紙は21日、創業家出身の前会長・井川意高(もとたか)氏(47)を、会社法違反(特別背任)の疑いで東京地検特捜部に刑事告発した、と発表した。

 同社によると、連結会社7社の元会長だった井川氏が、自身の利益のために、総額85億8000万円を自身の口座に振り込ませ、子会社7社に損害を与えた疑いだとしている。

 ただ、特捜部はすでに井川氏への事情聴取を始めているとも言われ、今後は強制捜査に切り替えるものと見られる。

 特別調査委員会の報告では、井川氏は106億円を借り入れ、現時点では59億円が返済されていないという。

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