会社法違反(特別背任)の疑いで、東京地検特捜部に逮捕された大王製紙前会長の井川意高(もとたか)容疑者(47)は22日、代理人を通じてコメントを発表し、「心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
100億円以上の金額を関連子会社から借り入れたことについては、「すべて私の個人的用途に使ったことは事実でございます。また、これらの借入金のほとんどをカジノに使ったことも事実です」とほぼ全額をカジノに散財したことも明らかにしている。
カジノに熱中したきっかけは、株の先物取引、FXで損失を出したことだといい、その後たままた訪れたカジノで儲けたからだという。
また、56億円以上がまだ返済されていないが、今後の返済については「種々の問題により具体的返済に至っていないのが実情です」としたが、具体的な理由は明らかにしていない。
そして「3月に父から叱責を受けたにもかかわらず、その後も借入を続けた私自身の問題」だと猛省し、最後は会社を心配してか「かような事態の原因を作った者として深くお詫び申し上げるところですが、何卒、大王製紙が信頼を回復できるよう、関係者のみなさまに衷心よりお願いする次第です」と、早期の信頼回復を願っていた。
かなり長文のために、逮捕のXデーが来ることを予見していたであろうことが推測され、Xデーに向けて発表するダンドリになっていたことをうかがわせる。