中国企業の報復でハッキングか?

 企業のレポートを発表すればその株価が暴落するために「デス・レポート」と呼ばれるレポートを発表する香港の投資会社マッディ・ウォーターズの公式サイトが22日、レポート発表直後に何者かにハッキングされたと明らかにした。

 マッディ社は、ハッキング前日(21日)に中国企業「Focus Media」(フォーカスメディア)のレポートを発表。23.10ドルから取引が始まり、一時は9.66ドルまで下げる場面も見られた。結局15.43で取引を終えたが、1日で30%以上も株価は下落したことになる。

 フォーカス社は中国のインターネット広告大手でナスダック上場企業であるが、マッディ社が、広告出稿量が過大であり、また過去の買収案件が割高であったなどと指摘。そして、空売りを仕掛けたと見られる。フォーカス社はレポートの指摘を否定している。

 マッディ社は、森林事業者サイノ・フォレストの森林保有面積が過大に見積もりすぎているなどとして、株価が10分の1になったこともあった。

 今回のハッキングに際して「サイトがハッキングされたことを誠に遺憾に思います。早く復旧でいるようにいたします。また、フォーカスメディアは依然として売りポジションにあると思います。それでは、みなさん、良い感謝祭をお過ごしください」とサイト上にメッセージを掲載している。


マッディー・ウォーターズ社のサイト

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