基本とは何なのか。何事も基本が大切であることには、誰も異論はないだろう。しかし、その基本というものは、そもそも正しいのかどうか。これまでの先人の知恵や経験から受け継がれたものだが…。
@daijapanさんこと、陸上選手の為末大さんがツイートしている。
「【基本を大事にし過ぎる弊害について】基本が普遍であれば基本の徹底は意味があるが、実際にはスタンダードは入れ替わる。前世代の基本を染み付け過ぎていると、変化がきかなくなる。何が本当の基本かはわからない。早すぎる適応は変化を阻む」
為末さんは、日本人選手の足を速くしたい、と考え、日本人に合ったトレーニング法と正しい身体の使い方をマスターすれば、世界と戦えるという持論を展開してきた。
今までの基本が日本人に適応していなかった可能性もありうる。基本を身に付けた段階で、基本をもう一度考えてみることで、新たな発見があるかもしれない。
その繰り返しで、基本というものがブラッシュアップされていくのではないか。
為末大さん