100億円散財か、100億円寄付か
「ティッシュってそんなに儲かるのかな、と思いました」と銀座ホステス。
大王製紙は、4000億円以上の連結売上高を誇る。しかし、役員報酬は18人で総額3億4700万円(2010年実績)。一人あたり平均にしてみればたいしたことはない。しかも、11年3月期の最終損益は赤字である。
井川氏の個人名義での配当収入は約1500万円(持ち株から推定)。カジノで多額の掛け金を使えば、自分の財布では足りないのはミエミエだ。
未曾有の大震災である東日本大震災が起きた3月には、父・高雄氏から激しく叱責を受けたという。もう自分の手では解決できないところまで来ており、「会社の上層部も把握していたようだ」(関係者)と言われている。
100億円をバクチに突っ込んだのが井川氏ならば、同じころ、ソフトバンクの孫正義氏はその額を寄付することを発表していた。どちらも同じ100億円。しかも、どちらも後世の歴史に刻まれることだろう。
しかし、金額は同じでも、意味が違うのだ。