「自称M」ウッドフォード氏の権力欲が不正を正した

Mだと思う


高山修一社長
 菊川剛、森久志、山田秀雄の各氏はすでに取締役を退任しており、すでに権力者を一掃している。社長を解かれたとは言えど、一度は社長に就任したウッドフォード氏。この日の会見では、時折り笑顔、さらにはジョークで質問する若い女性記者を「おちょくり返す」というシーンもあったり、ご機嫌だった。関係者によると、普段からこのくらいの明るい性格だという。

 午前中に出席した取締役会では、他の役員と「建設的な話し合いができた」としており、高山修一社長以下役員は、再生の道筋が見えた時点で職を辞する意向であるとされ、機嫌が良かったことも事実だろう。
 
 ただ社長復帰のことに質問が飛ぶと、「用意はある」とはしたものの「株主が決めること」とした。ただ、告発に踏み切った背景を「わたしには貯金がある」とも語り、何が何でもというこだわりはあまりないようにも見える。

 オリンパスの社長になっても良いし、これで名を上げたために、他の企業からスカウトが来るかもしれない。

 「自身の性格はMか」という質問も出たが「Mだと思います」と答えたウッドフォード氏。オリンパスに戻れば、信頼回復という茨の道が待ち受けているが、気質的には適任者なのではないか。

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