大阪市長選、もう「お笑い票」どころではない

 人気の橋下、組織の平松。きょう27日投開票が行われる大阪市長選挙では、そんな声が出ている。知名度は圧倒的に高い橋下徹氏に対して、現職の平松邦夫氏は各政党相乗りに加え、組合や各種団体などの組織力が強固。投票率がカギを握ると見られる。そして、大阪特有の「お笑い100万票」の行方は?

 前回の2007年の投票率は43.6%、その前の05年は33.9%という数字だった。具体的に何%ということは言いにくいが、40%台ならば前回よりもさらに組織を引き締める平松陣営が有利か。

 かつて大阪は「お笑い100万票」とも言われてきた土壌がある。2人ともメディアの中から発言してきたが、今回はそうでもないようなのだ。

 大阪の全国紙記者は「また、それを聞かれたけど、もうそんなご時世ではありませんよ」と話す。生活保護受給者が20人に1人とも言われる大阪の厳しい現状に加えて、今年は東日本大震災、さらには、消費税増税を野田首相が海外で発言したり、「もう笑いごとではない」と嘆く。

 本当に大阪の将来を決める戦いになるという認識が拡がっているようだ。

 この日午前の投票率は、前回を少し上回るものだという。府知事選挙は新人7人が争う。大勢の判明は深夜になる見込み。

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