買収の渦の中にいる米ヤフーだが、あるIT実業家が、「500ドルでヤフーの役員になれます」というキャンペーンをウエブ上で展開し始めて、話題となっている。日本円にしてわずか約4万円という突拍子もない話だ。
発起人は「Twillio」というIT企業の創業者ジェフ・ローソン氏。「ヤフーを買収するか、あるいは、新興国にきれいな水を提供しよう」とサイトでメッセージを発信している。
「ヤフーは売り出し中のようです。そこで来年早々にもヤフーを買収できるように、資金を募りたいと思います。もしも計画が受け入れられない場合は、途上国へ水を提供したいと思っています」
そして、寄付金の金額別に何ができるかを次のように説明している。
・20ドル:ヤフー株1株=20年間1人に水を提供できる
・100ドル:ヤフー副社長=20年間5人に水を提供できる
・500ドル:ヤフー役員=20年間25人に水を提供できる
サイトには、「グレイト」などという賞賛のコメントが掲載されている。
また、NYタイムズには、シルバーレイク&マイクロソフト連合、またTPGキャピタルがヤフー株の買収提案を持ちかけるだろうという報道も出た。
プライベートエクイティや巨大IT企業の前では出る幕もないだろうが、水を寄付するというのが本来の目的と考えられ、ヤフー役員という「釣り」も、必要悪ではなかろうか。
米ヤフー