NYエンパイアステ-トビルが新規株式上場へ

 米NYのランドマークである、エンパイア・ステートビルを保有する不動産会社マルキンホールディングスが、新規株式上場(IPO)を計画していることが12月1日わかった。現段階では、SEC(米証券取引委員会)への書類は未提出で、近く申請するものではないかと見られる。

 NYタイムズが関係者の話として伝えたもので、REIT(不動産投資信託)か、新たな不動産会社を作って上場するのか形態はわからないが、マルキン・ホールディングスが、ゴールドマンサックスを主幹時に準備を進めているのだという。

 エンパイア・ステートビルディングは、5年前の大規模修繕では5億ドルの出費をともなったというが、現在は市況も回復し、中国の大手新聞社「人民日報」など多くの海外企業が入居するようになったという。

 大恐慌の後の1931年に竣工され、その後も強行のおかげでテナントは埋まらず、また07年からの金融危機でも危機に晒された経験もある。

 映画「キングコング」で舞台となるなど、世界中に有名になったが、商業ビルというよりはランドマーク化、観光地化したことで、商業不動産というイメージが付きにくかったという。

 上場の理由は明らかにはされていないが、こうした不安定な要因を取り除きたい、という意図は見える。


エンパイアステートビル

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