国際社会から見た中国人富豪の姿

 「察哈尔公共外交年会」が先日、中国・広州市で開かれ、企業代表や専門家が「国際社会における中国人」と題して発表を行なった。

 この中で、政府系シンクタンク、中国社会科学院の任晶晶(にん しょうしょう)氏は、外国人から見た中国人富豪について、「まるで卸売り業者のようにぜいたく品をまとめ買いする“爆発客”だ」と表現した。

 任氏は、今年の胡润富豪ランキングでは、ランクインした富豪数は127人にのぼり、昨年に比べて30人、一昨年に比べて62人増加したとして、中国は既に世界でもっとも多くの億万長者を抱える国だとの見方を示した。

 仮に、様々な理由から財産を公表していない“ 隠れた”富豪を加えると、資産総額100億元以上(約1200億円)の富豪は約300人、10億元(約120億円)以上の富豪は7500人に上る。こうした人々は、主に浙江商人や広東商人といった、起業家たちの他は、政府系企業を発展させた人や、不動産や基礎産業など、政府系の仕事を担う人たちがほとんどだという。

 任氏は、国際社会における中国人富豪は物静かで紳士的な“伝統的な中国紳士”もいるが、大部分の主流となっている人々は、性格がはっきりしていて、ぜいたく品を大量に買い求めて自己主張する人々だと紹介した。

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