アップルが中国でiPad商標権訴訟で敗訴

 中国で米アップルが、タブレット端末「iPad(アイパッド)」の商標権がなくなった。このたび、広東省の裁判所が、iPadは米アップルの所有ではなく商標権を持たない、との判決を言い渡した。

 中国広播網の報道によると、iPadがまだ製品化されていない2000年に、実は台湾の機械メーカーが先にiPadの商標権をなぜか獲得していたという。

 その後06年に米アップルがiPadを発売し、この台湾企業から商標権を購入したのだという。しかし、中国での商標権までは購入していなかったのだという。それは、この台湾企業が同じ系列グループながらも別会社だったからだという。そのため、台湾企業がアップルを訴えていた。

 中国の調査会社ZDCの調査結果によると、タブレット端末市場のシェアはアップルが68%と圧倒的な強さを誇っている。そうした巨大消費市場で起きた今回の騒動、アップルの今後の対応に注目が集まる。

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