浅田真央選手の母匡子さんの素顔

 フィギュアスケート女子の浅田真央選手(21)の母・匡子さん(享年48歳)が亡くなった。舞さん(23)、真央さんという美人姉妹スケーターを育てた名物「リンクママ」。表に顔を出すことはなかった匡子さんの素顔とはどのようなものだったのか。

 協会やマネジメントサイドが目を光らせてきたということもあるそうだが、自らは目立つことを嫌い、表に出ることはなかった。それも娘かわいさに、自分自身が黒子に徹したからである。

 名古屋のスケート事情を知る関係者は、「いい意味でも悪い意味でも、本当に『リンクママ』でした。他のスポーツも同じだと思いますが、スケート選手の母親は強い人でなければ務まりません。すべてを真央ちゃんのために捧げたような強い方で、匡子さんは、真央ちゃんが少女時代に指導を受けた山田満知子コーチと、方針を巡ってけんかするくらいの信念を持っている人です」と話す。

 姉妹2人ともフィギュアを始めたのは母親の強い誘いがあったからだというが、比較的裕福な家庭環境とは言えども、2人を一流の選手に育て上げることは経済的にも容易ではない。匡子さんの苦労もあったことだろう。

 ただ、今夏から入退院を繰り返していたとはいうが、その以前から体調も良くなかったようで、「真央ちゃんの不調は実は、お母さんのことがあったからではないかという見方もできます」と前出の関係者。真央選手のショックの強さがわかる。

 匡子さんがいまだ見ることがなかった夢、五輪金メダル。真央選手の胸には、その目標はさらに深く刻みこまれたことだろう。


浅田真央選手、佐藤信夫コーチ

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